「SAW(ソウ)」映画シリーズの結末をネタバレありで紹介!!ジグソウの正体は?

ソウ ネタバレ

ソリッド・シチュエーション・ホラーの始まりとなった「SAW(ソウ)」シリーズ。

「スクリーム」(1996)3部作以降に最も大衆的な人気を博したホラー映画で、2000年代半ばから後半のホラー映画の主流を変えた作品です。

シリーズ全体の収益は世界で8億7300万ドルに達し、歴史上、制作費に比べ興行収益が最も高いホラー映画として、記憶に残っています。

ただグロいだけではなく、ショッキングな映像と過激なゲームや一貫した物語と緊迫感溢れるストーリーの思わぬ展開など見どころもたくさんあります。

この記事では、そんな「SAW(ソウ)」シリーズの結末をネタバレありでご紹介しています。

レオくん

シリーズを追うごとに細やかに創り上げられた世界観のある「SAW(ソウ)」の世界を覗いてみましょう。

目次

映画「SAW(ソウ)」シリーズとは?

「SAW(ソウ)」は、「死霊館」(2013)や「インシディアス」(2010)などで有名になったジェームズ・ワン監督と、オーストラリア出身の監督兼俳優リー・ワネルが共同で制作した映画です。

レオくん

限られた空間で繰り広げられる残酷な描写でセンセーショナルな成功を収めた「SAW(ソウ)」シリーズは、合計9本の映画が製作されました。

  1. 「ソウ」(2004)
  2. 「ソウ2」(2005)
  3. 「ソウ3」(2006)
  4. 「ソウ4」(2007)
  5. 「ソウ5」(2008)
  6. 「ソウ6」(2009)
  7. 「ソウ ザ・ファイナル 3D」(2010)
  8. 「ジグソウ:ソウ・レガシー」(2017)
  9. 「スパイラル:ソウ オールリセット」(2021)

正体不明の殺人鬼ジグゾウが数人の犠牲者を監禁し、強制的に残酷な生存ゲームをさせるという物語です。

ホラーというよりは、得体の知れない人物が殺人を続けるスラッシャージャンルに筋の通ったストーリーと反転を持った心理スリラーになっています。

タイトルにある「SAW(ソウ)」の意味とは、英語で”SAW/のこぎり”、”See/見る”の過去形”Saw/見たい”となっています。

さらに、残酷なゲームを仕掛ける犯人”Jigsaw/ジグソウ”

ジョン・クレイマーの職業である外科医を意味する”Sawbons/ソウボーンズ”

一進一退や立場逆転を意味する”Seesaw/シーソー”など多くの意味を表しており、その上にジグソーパズルを意味する”Jigsaw Puzzie”なども含まれています。

「SAW(ソウ)」映画シリーズのジグソウの正体は?【ネタバレあり】

ジグソウは、「ソウ」シリーズに登場する殺人鬼で、生存ゲームの主催者です。

生の価値を感じない者と犯罪者を拉致して殺人トラップの中に閉じ込めて、生存ゲームを行わせます。

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なかには、犠牲を顧みなければ一応生き残ることが可能なゲームもあります。

はたから見ればその行為は監禁と殺人ですが、自身を殺人鬼とは思っていないジグソウはゲームと主張しています。

また、ダーレン・リン・バウズマン監督は、ジグソウに関して

「彼はありふれた連続殺人犯ではありません。狂った人でもありません。ジェイソンやフレディでもありません。ハンニバルレクターではなおさらです。彼は過激な信念の持ち主で、本気で自分は違うと思っています。彼は、ある意味自警団です。」

と発言しました。

ジグソウの正体と目的は??

レオくん

ジグソウと言うと最初に思い浮かべるのは、不気味な微笑み顔で三輪車に乗った人形です。

この人形は“操り人形ビリー”と呼ばれており、邪悪な笑い声を出しているため、強く脳裏に刻まれていることからジグソウ=人形といったイメージがあるのではないでしょうか?

ジグソウとは、ガンを患ったジョン・クレイマーの別名です。

ジョンは、薬物患者クリニックで働く医者の妻ジル・タークと共同で、麻薬中毒治療所を経営していました。

しかし、妊婦だったジルを麻薬中毒者が攻撃したことによって、子供を失ってしまう出来事に加え、自分が末期ガンにかかっていることを知ったジョンは自殺を試みましたが、生還してしまいます。

自分が生きていることで命の大切さを実感したジョンは、命を雑に扱う人たちに命の大切さを知らせるゲームを始めることを計画したことで、ジグソウが誕生したのです。

そして、機械工学や建築学の知識を生かしてゲームの場所や数々のトラップを用意し、ジグソウとしての最初のゲームを始めることになります。

ちなみに、ゲームに仕掛けられた多くのトラップは、かつて大手企業のエンジニアであり建築学にも優れていたジョンが、当時貯めたお金と積み重ねた実力で製作されたものです。

レオくん

また、シリーズが進むにつれて、ジグソウのトラップにお金がかけられていることから、ジョンに不動産投資の才能があることや、心理学についての知識もあるなどの設定が追加されています。

そんな彼の目的は、生きる価値を感じない者、犯罪者、非常識のない者を死の危機に追い込み、生の価値を悟らせるということです。

拉致した人々を自分が制作した拷問機械やそれが設置された場所に閉じ込めた後、ビリー人形が話す場面を撮ったテレビやカセットプレーヤーを通じて、犠牲者の罪を詳しく述べさせます。

映像で顔を出す一部を除けば、録音テープや録画画面の音声はジグソウの音声が変調して流れている状態で、ルールを全て話してからゲームが始まります。

レオくん

ゲームで生き残るためには犠牲者が自分の身体を一部損傷したり、別の人の命を犠牲にしなければならないため、彼らはそこで人生の価値が分かるようになっていくのです。

「SAW(ソウ)」映画シリーズでジグソウの後継者は誰?

ジグソウであるジョンは、自分の余命が僅かであることを知っていたため、自らの死後もジグソウの意志を継いで、ゲームを行ってくれる後継者を探していました。

「ソウ」シリーズを通して、後継者は4名であることが確認されており、それぞれの人物について紹介していきます。

  • 「ソウ」(2004):ジョン・クレイマー
  • 「ソウ2」(2005):ジョン・クレイマー&アマンダ・ヤング
  • 「ソウ3」(2006):アマンダ・ヤング
  • 「ソウ4」(2007):マーク・ホフマン
  • 「ソウ5」(2008):マーク・ホフマン
  • 「ソウ6」(2009):マーク・ホフマン/ジル・ターク
  • 「ソウ ザ・ファイナル 3D」(2010):マーク・ホフマン
  • 「ジグソウ:ソウ・レガシー」(2017):ローガン・ネルソン
  • 「スパイラル:ソウ オールリセット」(2021):ウィリアム・シェンク

ジグソウの正体:ジョン・クレイマー

ゲームの主犯であり”ジグソウ”と呼ばれるジョン・クレイマー。

ジョンは「ソウ3」(2006)で死亡しますが、「ジグソウ:ソウ・レガシー」(2017)までは回想シーンなどを含めてシリーズ全編に登場する最も重要な人物です。

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脳腫瘍の悪化により短い余命を受けたにもかかわらず、死に際までジグソウの後継者となる人物たちの手を借りて、ゲームを続けていました。

ジグソウの後継者①:アマンダ・ヤング

アマンダ・ヤングは、ジョンの妻ジルのクリニックに通っていた麻薬中毒者で、妊婦だったジルの子供を流産させたセシルの恋人でした。

元はジグソウの被験者であり、ゲームの生還者でもあるアマンダ。

レオくん

「ソウ2」(2005)で再びゲーム参加者として選ばれたのかと思いきや、ゲームの仕掛け人としてトラップの製作補助を担当しました。

しかし、生存不可能のトラップを作ったアマンダを自らの後継者に彼女が相応しいのか試すために、ジョンは「ソウ3」(2006)で彼女を再びゲームに参加させるのです。

ゲームの最中ジグゾウの模倣犯マーク・ホフマンに、ジルの流産事件と自分が直接的な関連があることを知られたアマンダは、ジョンの助言を聞かず命を落としてしまいます。

ジグソウの後継者②:マーク・ホフマン

マークはメトロポリタン警察署の暴力チームに勤務している、ジグソウの殺人事件を追っていた刑事です。

主に犠牲者の拉致などの活動や警察内部の情報収集を担当していたものの、自分の妹を殺害した犯人に復讐を果たすために、ジグソウの模倣犯となりました

そんなマークに目をつけたジョンは、ゲームにマークを強制的に参加させましたが、マークがゲームで生き残ったため、ジグソウの後継者として選ばれることに。

しかし、ジョンの亡き後に自らの欲望で暴走を始めたマークに、ジョンの元妻であるジルはジョンの遺言を受けてマークを殺害しようとしますが、マークはジルを巻き込んで非道な行いを続けます。

マークは自分がジグゾウの模倣犯という証拠隠滅して逃亡を図りますが、ローレンス・ゴードンに拉致され「ソウ」(2004)のバスルームに監禁されて命を落とします。

ジグソウの後継者③:ジル・ターク

ジグソウの元妻であるジルは、ジョンとの間に授かった子を流産してしまいます。

ジルは離婚後にジョンがジグソウとして活動していることを知り、最初は反対。

しかし、アマンダの更生した姿を見て、ジョンの行動が正しかったのかと心が揺れます。

ジョンの死後、遺品の木箱と遺言メッセージを受け取ったジルは、木箱の中に入っていたヘッドギアのトラップと現後継者であるマークを消そうとしましたが失敗。

「ソウ ザ・ファイナル 3D」(2010)では警察に保護されているものの、マーク刑事に捕まり、ヘッドギアのトラップによって命を落としてしまうのです。

ジグソウの後継者④:ローガン・ネルソン

ローガン・ネルソンは、10年前ジグソウが最初に始めたゲームに参加した被験者で、ジョンのがんの担当医でした。

ローガンミスによってジョンの死亡時期を早めてしまったものの、それは悪意のない事故であることを理解したジョンは、ゲームのルールを知らせず、トラップによって負傷したローガンを救出し、人生を悔い改めます。

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その後ローガンはジョンの下で働きながら、アマンダのゲーム、ジルのマークへの殺害未遂、マークのジル殺害に使われたリバースベア・トラップを作ったのです。

10年間ゲームに関与しなかったものの、犯罪者によって妻を亡くした後に復讐心に燃えたローガンは、犯罪者をゲームに参加させ、再びジグソウゲームを始めます。

ジグソウの後継者⑤:ウィリアム・シェンク

ウィリアム・シェンクは、ジョン本人とは完全に無関係な模倣犯です。

父親の復讐を目的に、不正行為を行ってきた警察官をゲームに参加させます。

レオくん

そもそも復讐が目的であるためか生存不可能に近いトラップを多く作っており、自分も被験者の一人だと見せるために、自分の死体も用意していました。

しかし、自分の正体を明かした後、逃亡し行方不明の状態になっています。

隠された本当の後継者:ローレンス・ゴードン

ローレンス・ゴードンは、「ソウ」(2004)でゲームの被験者となり、自らの足首を切断してまでゲームから脱出に成功した人物です。

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脱出するまでに、恐らく大量出血でそのまま死亡したのではと思われたローレンスでしたが、「ソウ ザ・ファイナル 3D」(2010)で再び登場しました。

外科手術など医学技術の担当をしていたゴードンは、「ソウ ザ・ファイナル 3D」(2010)まで生存不明でした。

しかし、ゴードンは「ソウ」(2004)で生き残った後に精神不安定になり、妻と離婚した後はジョンの元へ戻っていたのです。

ゴードンはその時から後継者たちの監視を密かに続けており、ジルの殺害によって暴走し出したマークを拉致。

かつて自分が過去に閉じ込められたバスルームに、今度はマークを閉じ込めて死なせます。

ジグソウの正体であるジョンは、ローレンスに「妻が殺された場合は復讐してほしい」という遺言を残しており、ローレンスがジョン(=ジグソウ)の後継者になったのです。

被験者を拉致した豚のマスクの正体

「ソウ」にはシリーズを通して、被験者を拉致する豚のマスクを着用した人物が、3人登場しました。

「ソウ」(2004)でアダムとローレンスを拉致したのはアマンダで、「ソウ・ザ・ファイナル 3D」(2010)のラストでマークを拉致したのは、ローレンスであることが判明しています。

しかし、他の2人は豚のマスクをつけたまま、映画が幕を下りました。

この他の2人について、誰なのかが明らかになっていなかったため、誰なのか気になった方々は多かったと思います。

レオくん

DVD特典の解説映像によると、この2人は「ソウ ザ・ファイナル 3D」(2010)冒頭のゲームの生存者であるブラッドとライアンであることが明らかになっています。

「SAW(ソウ)」映画シリーズのネタバレ結末と続編予定は?

ここまで「SAW(ソウ)」シリーズのジグソウと後継者について、どんな人物が何の目的でゲームを行ってきたのか、把握出来たのではないでしょうか。

ここからは、「SAW(ソウ)」シリーズの全体的なあらすじネタバレをまとめていきますので、まだ未鑑賞の方やネタバレを知りたくない方はご注意下さい。

「SAW(ソウ)」映画シリーズの結末【ネタバレあり:ジョン生前時

ジグソウ”と呼ばれる連続殺人犯による猟奇的な事件で、世間は恐怖に陥っていました。

ジグソウの正体はジョン・クレイマーという末期癌の男性で、妊娠中である妻のジルと幸せな生活を送っていました。

ある夜、ジルが経営する麻薬中毒者のためのクリニックに忍び込んだセシルという男に襲われ、ジルが流産してしまいます。

精神的に弱っていたジョンは崖から落ちて自殺を図りますが、運よく?生還。

自分が助かったことから「命と人生を大切にしよう」という教訓を得たジョンは、他人の命を蔑ろにする人間が許せなくなっていました。

そしてそんな人間たちへ命の大切さを思い知らせるために、被験者として拉致・監禁をし、残虐なゲームを仕掛け始めたのです。

ジョンは自分の知識を活かしてゲームに使われるトラップ装置などを作り出し、監禁した被験者たち同士に殺人ゲームをさせることに。

ジョンは、まず妻のジルを流産させた男・セシルをターゲットにします。

ジョンの復習計画を知ったジルはジョンを説得しますが、思いが届かずゲームだけが進行していくのでした。

ジョンはゲームで生き残れなかった被験者の体にパズルのような傷をつけることを習慣としていることから、警察は彼を”ジグソウ連続殺人鬼”と呼び始めます。

しかしジョンのゲームから脱出・生還をした者がいることも確かで、ジョンは生還者に「生きていることの大切さ」を実感させ、感謝させていました。

レオくん

ゲームから生還するためには、身体を張った痛々しい試練やグロテスクな実験のようなゲームに挑戦しなければならず、結局大体の人は死を迎えます。

「SAW(ソウ)」映画シリーズの結末【ネタバレあり】:ジョン死亡後

ジョン=ジグソウは「ソウ3」(2006)で死亡しています。

ジョンの死後を描いたその後の「ソウ」シリーズでは、ジグソウの後継者や協力者たちが権力争い展開。

レオくん

それぞれの私情や復讐を兼ねた「ジグソウゲーム」が再び始まります。

2021年公開の「スパイラル:ソウ オールリセット」では、「ソウ」シリーズでお馴染みのジグソウや後継者は出演しておらず、ジョンの死亡後から数年後の物語になっています。

そして最後のジグソウゲームが終わった数年後、ベテラン刑事のマーカス・バンクスと新米のウィリアム・シェンクは過去のジグソウゲームを連想させる残酷な事件に直面。

捜査を続けるうちに自分たちが殺人鬼による狂ったゲームに閉じ込められていることに気づきますが、ジグソウの模倣犯を逃がしてしまった状態で、映画は終わっています。

「SAW(ソウ)」映画シリーズの続編予定は?

「ソウ」シリーズの最新作で2021年に公開された「スパイラル:ソウ オールリセット」の後に続編の公式発表はありませんでしたが、映画のラストからは続編の可能性を感じました。

また、ジグソウ以外に見覚えのある人物が登場することもなく、ジグソウの真の後継者であるローレンス・ゴードンが登場することもありませんでした。

レオくん

ジグソウが終わったとしても、ローレンスの物語はまだ終わっていないため、今後シリーズの続編が製作の可能性があれば、ローレンスも再び登場するのではないでしょうか?

「SAW(ソウ)」映画シリーズのネタバレあり結末!まとめ

「SAW(ソウ)」映画シリーズの結末をネタバレありでご紹介しました!!

  • ジグソウの正体は末期癌の男性ジョン・クレイマー
  • ジョンの死後は複数いるジョンの後継者が権力争いや復讐を兼ねてゲームを続けていた
  • 「SAW(ソウ)」シリーズは今後も続編が期待されている、人気のスリラー映画
レオくん

全体的に残忍で刺激的な場面もありますが、推理的要素も散りばめられているため、新鮮で面白みのある映画です。

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